みなさん、こんにちは。
ピピです。
コロナの影響で、外出する機会がめっきり減りましたね。
それなら、家で靴を磨いてみませんか?
今日は、僕が普段履いているParaboot(パラブーツ)シャンボードの靴磨きについてお伝えします。
基本的な靴磨きのフローと、自分独自のやり方をしている部分もあるので、「こんなやり方もあるのか!」くらいの気持ちで見てもらえればと思います。
目次
靴磨きをする頻度について
あなたはどれくらいの頻度で靴を磨いていますか?
おそらく、人それぞれの基準があると思います。
僕の場合、1つの靴を4〜5回履いたらメンテナンスするようにしています。
理由は次の2点です。
①革靴の汚れがはっきりとしてくる
②汚れがひどい革靴を履いても、自分のテンションが上がらない
時々、「鏡面磨きの部分に傷が付いた!」
みたいなことがあれば、速攻でメンテナンスしますが…
靴磨きを始めた頃は、磨くことが目的になり、1〜2回履いたらメンテナンスしてました。
でも、「やり過ぎかな?」と思ったことや、革靴への影響も考慮して4〜5回履いたら磨くという基準に落ち着きました。
何をするにしても、ほどほどは大切ですね。
最初は靴の中を掃除しよう
では、具体的な手順について説明します。
まずは、意外とやっている人が少ない革靴の中(インソール)からです。
革靴の中は、靴下の糸くずや髪の毛などで汚れているため、アルコールペーパーで拭くことをおすすめします。
履く度に拭くのは難しいと思うので、メンテナンス時には必ず拭くようにしましょう。
靴の中を拭いてみると…
うわっ!
とまではいかないですが、少しゴミが取れました。
メンテナンスの都度、拭いていればこれくらいで済みます。
でも、初めて靴の中を掃除すると、ビックリする量が取れるはずなので、ぜひ試してみてください。
古いワックスを落とそう
次に古いワックスを落とす作業です。
化粧で言うと、メイク落としですね。
ワックスで鏡面磨きをしていない人は、次の工程である汚れ落としのまで飛ばしてください。
ワックスを落とす時、僕はこのアイテムを使っています。
Boot Black(ブートブラック)のハイシャインクリーナーです!
靴磨きを始めて、最初に購入したワックスクリーナーということで、思い入れが強く、以降ずっと使用しています。
実は、少し前にネットで話題になったワックスクリーナーを入手したので、また別の記事で紹介させてもらいます。
前回のメンテナンスから5回履いたシャンボードです。
つま先の部分は、傷が目立っていますが、ワックスが守ってくれているので、革自体には傷は付いていません。
では、ワックスを落としましょう。
ポイントは、
最初は古いワックスを溶かすイメージで優しく、それから徐々に力を入れて拭き取ることです(強すぎはダメですよ)!
すると…
ベーん!
1回の作業でこれくらい落ちます。
同じ作業を2〜3回繰り返すと…
すっぴん革肌になりました。
(ワンポイントアドバイス)
クリーナーを使っても、古いワックスが落ちにくい場合、次の手順を試してみてください。
①古いワックス部分に、同じワックスを少し強めに塗り込む
(※下地を作るときのイメージで塗り込んであげてください)
②古いワックスが溶けてきたら、クリーナーで拭き取る
この方法だと、めちゃめちゃ落としやすくなります。
ワックスの主成分はロウなので、強めにこすることで熱が発生し、溶けやすくなります。
タピールのレーダーオイルで汚れ落としと油分を補給
今回は、シャンボードのアッパー全体が乾燥気味だったので、
「汚れ落とし」と「栄養(油分)補給」
が同時にできるタピールのレーダーオイルを使います!
(参考までに)
タピール レーダーオイルの使い方や特徴をまとめた記事はこちら。
10円玉くらいの量を取って…
アッパー全体に塗り込んでください。
すると…
浸透していた古いクリームがゴッソリ!
栄養(油分)補給された様子も一目瞭然です!
コロニル1909 シュプリームデラックスでプラスの栄養補給
レーダーオイルでも、栄養(油分)補給はできています。
しかし、乳化性クリームであるシュプリームデラックスを塗り込むことで、プラスの栄養補給とツヤだしができます。
プルンプルンのクリームを…
指でアッパー全体に塗り込んであげます。
豚毛ブラシでブラッシング
乳化性クリームを塗り込んだあとは、豚毛ブラシでブラッシングです。
クリームを革の内部にしっかり入れてあげましょう。
革の内部にクリームを入れ込んであげるイメージで、強めにブラッシング!
少し分かりにくいですが、アッパー全体にクリームが適度に伸びて、浸透しています。
革の中に入らなかった余分なクリームを拭き取る
靴に入り切らなかった余分なクリームを拭き取ります。
僕は、ポリッシンググローブを使っています。
ポリッシンググローブが無い場合、起毛素材の布を代用すれば問題ありません。
違いが分かりますか?
左側(右足)は、拭き取りだけでツヤ感が出ています。
余分なクリームをしっかり拭き取らずに履くと、すぐに靴が曇った感じになってしまうので、非常に重要な工程です。
鏡面磨きの下地を作ろう
靴磨きで一番楽しい時間ですね!
Saphir(サフィール)のタバコブラウンで、鏡面磨きします。
最近は、トンボが無いタイプもあるんですね。
下地作り用のワックスです。
乾燥により、ヒビ割れしていますが、まだまだ水分を含んでいます。
僕の個人的見解ですが、
ワックスの下地を作る際は、水分がある程度残っているワックスの方がうまくいきやすいです。
水分があることで、ワックスに伸びが生まれるからです。
みなさんも試行錯誤しながら、ぜひ最適な状態のワックスを見つけてください。
触るとまだ水分が十分に残っています。
今回は、つま先部分のみ鏡面磨きします。
下地作りとは、靴表面の見えない凹凸を、ワックスを塗り重ねて埋めてあげることです。
下地を作った後、僕は3分ほど置いて乾かしています。
そうすると、鏡面磨きをする時のワックスの乗りが良くなります。
ただ、ほとんど間を置かずに磨き始めてうまくいくこともあれば、5分以上置かないとうまくいかない時もあります。
このあたりのタイミングは、自分で見つけていくしかないですね。
(ワンポイントアドバイス)
鏡面磨きをする時、完全に乾いたワックスと水分が残っているワックスの両方を使うとうまくいきやすいです。
画像は、同じタバコブラウンですが、左側は完全に乾燥しています。
ある程度水分が残っているワックスで下地を作った後、完全に乾燥したワックスも使いながら鏡面磨きをしています。
実際に鏡面磨きをしてみよう
まずはネル生地を巻いていきましょう。
ポイントは、磨く部分にシワができないようにすることです。
ハンドラップを使って…
ネル生地に水を含ませて…
ペチ、ペチ、ペチッ!
水分量を調節して…
ワックスをつけます。
いざ!
光り始めましたが、まだ曇っています。
引き続き磨いていきましょう。
さらにワックスの層を重ねましたが、まだ曇ってますね。
一旦、左右を入れ替えましょう。
同じ磨き方、同じ時間をかけて、片方ずつ交互に磨いていくのがポイントです。
ここまでで、大体20分くらいかかっています。
磨けばもっと透明感のある光り方をしますが、今日はここまでにします。
最後に「水研ぎ」をしておきましょう。
ネル生地の新しい部分に少し水を含ませて、縦方向に動かし素早く磨き上げます。
ワックスの油分を伸ばすのと、ワックスが付いている部分と付いていない部分の境界をぼかしますのが目的です。
こんな感じで仕上がりました。
まとめ
靴磨きには、基本的な手順がありますが、その通り行っても仕上がりは人それぞれです。
鏡面磨きも上達すれば、もっと短時間で光らせることができます。
当たり前ですが、同じやり方をしても、靴磨き職人の方と僕の仕上がりは雲泥の差です(寂しくなるくらい…)
でも、自分なりに靴磨きの方法を追求する作業が楽しいんですよね。
そして、靴磨きと同時に、
1つのモノを大切にすることの素晴らしさを感じることができる
ミニマリストである自分にとって、この感覚が大好きです。
うまく言葉で説明することができませんが、靴磨き好きの方には分かってもらえる感覚だと思います。
あなたにもそんな感覚を味わって欲しいと思います。
ぜひ、今持っている自分の靴を磨いてみませんか?
きっとあなたも靴磨きが楽しいと感じてもらえるはずです。
それでは。
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