こんにちは、ピピです。
あなたはParaboot(パラブーツ)のCHAMBORD(シャンボード)にコードバンモデルがあることを知っていますか?
今回は、意外と知られていないシャンボードのコードバンモデルの魅力について紹介します。
シャンボード、そしてコードバンに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
CHAMBORD(シャンボード)コードバンの基本情報について
基本情報はこちらです。
ブランド名 | Paraboot(パラブーツ) |
モデル | CHAMBORD(シャンボード) |
素材 | Horween(ホーウィン社)/Cordovan(コードバン) |
底材材質(ソール) | PARATEX(パラテックス)・リッジウェイソール |
底厚(コバ含む) | 前部 約17mm・後部 約20mm |
内装素材 | フルレザー |
中敷 | レザースムース |
アイレット | 5穴 |
取扱いカラー | ブラック・ボルドー |
製造国 | フランス |
Paraboot(パラブーツ)は、登山靴専門のブランドとしてアウトドアシューズを手がけていました。
そのため、雨や雪などの悪天候でも履けることが最大の特徴です。
中でもシャンボードは、その代表格です。
しかし、この靴は、その特徴に逆行するかの如く、悪天候には向かないコードバンを採用するという荒技に出ていることがポイントです。
セレクトショップでコードバンモデルは、ほとんど在庫がないと思われます。
ドラクエのはぐれメタルより出現確率が低いイメージです。
パラブーツ直営店でたまに見かけたことはありますが、それでも滅多にお目にかかれません。
素材であるコードバンの供給が減少傾向ということも踏まえ、今後も出会える確率は低いでしょう。
それぐらい「レア度」は高いということです!
では、実際にコードバンのシャンボードを見ていきましょう。
CHAMBORD(シャンボード)コードバンモデルをいろんな角度から見てみよう!
僕が所有している2足(コードバンとカーフレザー)で見ていきましょう。
まずはコードバン。カラーはボルドーです。
こちらがカーフレザー。カラーはカフェです。
フォルムは同じでも、素材とカラーが変われば雰囲気もガラリと変わります。
次は正面からです。
どちらもコードバンモデルになります。
約2年履き込みましたが、コードバン特有のうねるような履き皺は、思ったほど出ませんでした!
個人差もあるでしょうが、甲の部分が比較的高い作りになっているシャンボードの特徴が要因と思います。
コロニル1909 シュプリームデラックスのバーガンディをメンテ時に主に使っていたため、新品時よりも色味が濃くなっています。
現在は、もう少し色味を明るく(ブラウン系)したいと考えているため、メンテ時の乳化生クリームを無色にしたりするなど試行錯誤しています。
このあたりの育て方は、人それぞれ個性が出る部分で面白いですね。
次にサイドからです。
サイドから見ると、コードバンの色味の変化がよく分かります。
ノルウェイジャン製法によるアッパーとソールを繋ぎ合わせる二重ステッチから醸し出される力強さは、パラブーツならではですね。
では次にバックから。
踵部分から醸し出されるコードバンの存在感も見事です。
でもやっぱり、シャンボードの代名詞はパラテックスソールですね。
分厚さがハンパないです!
2年履いても、ソールの減りは本当にわずかです。
にもかかわらず、柔らかい履き心地で、1日中履いても足は疲れません。
創業者であるリシャールポンベールを表すRPの文字もガッツリ残っています。
グリップがしっかり効くので、今まですべりそうになった経験は、一度もありません。
最後にインソールも。
CHAMBORD(シャンボード)コードバンのエイジングサンプルについて
次に、僕がコードバンタイプを購入するきっかけとなったエイジング画像を紹介します。
「何年掛かってでも目指したい!」
と思わせてくれるエイジング画像がこちらです!
超絶カッコよくないですか?
1枚目の画像で、インソールのParaboot(パラブーツ)の刻印が消えているのを考慮しても、相当履き込まれているのが分かります!
あと、おそらくパラブーツの緑タグがデカタグではないので、10年も経っていないと思うんですが…
デカタグが今のタグの大きさに変わった時期について分かる方、ぜひ教えてください!
※また、話が逸れますが、お借りした画像は、明石 優(あかし ゆう)さんという方が磨かれたシャンボードのコードバンになります(おそらく私物かと…)
この明石さん、なんと、あの靴磨き世界チャンピオンの長谷川裕也さんが代表を務めるBrift H(ブリフトアッシュ)の創業メンバーの一人とのことなんです…
カーフレザーのシャンボードと並べてみた
カーフレザーモデルとコードバンモデルのシャンボードを並べてみました。
最後はAlden 54321と一緒に!
どちらも似ているようですが、革の質感が全く違いますね。
でも、どちらのタイプも履きやすいし、コーディネートしやすく一生モノです!
ネット購入時の注意点
最初にもお伝えしましたが、セレクトショップではコードバンモデルはほとんど見つからないと思います。
パラブーツ直営店でも難しいとなれば、やはりネット購入が最有力候補になるでしょう!
しかし、注意が必要なポイントがあります。
それは、
「靴によって微妙な違い(個体差)がある」ことです。
そのことが顕著に分かる写真があります。
写真右側のシャンボードをよく見てください。
こちらは左側のシャンボード。
こちらが右側のシャンボード。
右側のシャンボード、よく見てみると…
明らかに色味とモカ部分の作りの個体差が激しいのが分かりますか?
知っている方も多いと思いますが、個体差を味と捉えることもできますが、
革靴で全く同じモノはないので注意が必要ということです!
ネットで購入する際は、事前にサイズが分かっていても、イメージと異なる靴が到着する可能性があることを考慮しておくと良いでしょう。
最後に
シャンボードのコードバン、やっぱり一生モノです。
レザーカーフももちろん大好きですが、コードバンモデルと比較すると持っている人が多いですよね。
しかし、コードバンモデルはあまり持っている人は多くないため、被る可能性が低いです。
革靴仲間の間でも、珍しさがあるので話題性があります。
正直、カーフレザーのシャンボードと比べると、エイジングの進み具合が遅い感じもしますが、その分、逆に育て甲斐があるのかなと思っています。
シャンボードに興味がある方も、コードバンの革靴に興味がある方も、一度コードバンモデルのシャンボード、探してみてはいかがですか?
それでは。
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